CG着色メモ

管理人はあまり時間を取れないのでふたたびCG着色にとりかかったとき、忘れないように「東八郎」の紹介CGを例にして、着色のポイントのメモをとる。このメモはWeb上にて公開する。(女の子のCGでないのが残念かも?)

完成したCG

「東八郎」の紹介CG

もとの画像は、エイトマンとゆかいな仲間たち・東八郎に掲載している。

断り書き

このページは、パソコン画面のキャプチャと、その上に文字を乗せた画像でCG着色の説明のたすけとしている。文字の色と下地の画面の色の組み合わせが、もうしわけないが色弱のかたには少々見づらいかもしれません。

前提

使用するもの

Photoshop LEを用いてイラストに着色する際に必須の知識

  1.  線画をレイヤー化する。線の部分以外は透明の状態。
  2.  自動選択ツールで色を塗る部分を選択する。それでできない部分はクイックマスクモードで範囲選択をする。
  3.  自動選択ツールで色を塗る部分を範囲選択する場合、【範囲選択】→【選択範囲の変更】→【拡張】で2ピクセルほど拡張するべきである。理由は自動選択ツールは小さめに範囲選択してくれるからだ。
  4.  レイヤーの「透明部分の保護」を使う。
  5.  肌、服、体、髪の毛、目など、パーツごとに違うレイヤーに色を乗せる。
  6.  【レイヤー】→【リンクのグループ化】を使う。
  7.  【ファイル】→【環境設定】→【透明部分】で透明部分を黒っぽい色に設定しておく。(薄い色の塗り残しがはっきり見えるようにするため)
  8.  レイヤーの「不透明度」はよく調節する。
  9.  Photoshop LEはやり直しが一度しかできないので、こまめに保存する。
  10.  Photoshop LEで見る画像の色合いと、Windowsにもともと入っている画像表示ソフトで見る画像の色合いは若干違うので、【イメージ】→【色調補正】→【明るさ・コントラスト】で調整する。

レイヤーパレットの説明

Photoshop 5.0 LEのレイヤーパレット

注意1:このページでは「地の色のレイヤー」はアンダーバーがついていない名前に、「影の色のレイヤー」はs_(sとアンダーバー)を先頭につけた名前に、「光の色のレイヤー」はl_(lとアンダーバー)を先頭につけた名前にしています。
注意2::「黒目」のつもりで"blackeyes"とレイヤーに名前をつけているが、"iris"が正しい。

線画処理

 光が当たっている部分とそうでない部分をおおまかに区切る線を入れた線画をとりこむ(鉛筆で区切ると良し)白黒2値、300dpiで。ただし、管理人の場合は管理人個人の感性により、顔の部分には区切り線をつけないことが多い。

東八郎の線画

 【ファイル】→【保存】でファイル名をつける。保存場所を確認しておくこと。

 【イメージ】→【モード】でグレースケールに変換、それから自動選択ツール→【選択範囲】→【範囲選択の変更】→【縮小】などで線画の「ごみ取り」をする。

 【イメージ】→【画像解像度】で、300dpiのまま、Web上にアップしたいサイズの2倍に縮小する。【画像サイズ】も使うとよい。

 【モード】→RGBモードに変換し、【選択範囲】→【全てを選択】、【編集】→【コピー】する。それから新しくレイヤーを作り(最初の名前は「レイヤー1」。あとで"LINE"など、線画のレイヤーだということがわかるように名前をつけよう)、線に使用したい色で塗りつぶす。今回は黒色を選んだ。

全てを選択した状態

 しかるのちに【クイックマスクモード】をONにし、【編集】→【ペースト】を選ぶとあら不思議、赤色になった線画が見える。(Elementsユーザーの人には【クイックマスクモード】はないので、Eliminate White Filterなどのフィルタを使えば良い。白い部分を透明にしてくれる。2004年現在無料でダウンロードできる)(参考:窓の杜【連載】Photoshopプラグインセンター

WindowsでElementsを使っている人にはElements機能補完というツール(フリー)があるので、これも良いだろう。チャンネル操作、クイックマスク、選択範囲の変形、ヒストリー画像を複製、レイヤーマスクが使えるようになるそうである。(2004年5月21日)

クイックマスクモードをONにしてペーストすると、線画が赤く表示される

 【クイックマスクモード】をOFFにすると、次の図のように線画のかたちに選択範囲が点滅するので、Deleteキーを押す。すると、線画がレイヤー化され、線画以外の部分が透明になる。

クイックマスクモードをOFFにすると選択範囲が点滅する線画がレイヤー化され、線画以外の部分が透明になる

 背景レイヤーを捨て、新たに背景用のレイヤーを作る。それを白っぽい色で塗りつぶす。(こうすれば濃い色の塗り残しがはっきり見える)

 線画のレイヤーにレイヤーパレットで「透明部分の保護」にチェックを入れ、線画の光とかげの区切り線を赤色で塗る。

「透明部分の保護」にチェックを入れた後、境界線を赤色で塗る

追記:最近では境界線はつけない(2004年6月)

最近私は境界線をつけるのがめんどうで、境界線なしで線画をスキャンし、それからレイヤーのグループ化を行ってマウスで塗っています。境界線を入れると手間がかかるからです。

着色

 通常、人間の場合は肌が一番下にくるはずなので、肌→服→目などのパーツ→髪の毛の順にレイヤーを作って着色する。パーツごとに明るい部分と暗い部分のレイヤーを作り、色を塗ってゆくことを繰り返す。そのあと、こまかい部分は別のレイヤーを作って塗ってゆく。このCGの場合は、【鉛筆ツール】で細かい部分を塗っている。

線画のレイヤーで、色を塗りたいと思う部分を自動選択ツールで選択する。Shiftキーを押しながら範囲選択すると範囲が追加されてゆく。それから、新しいレイヤーを用意する。色を塗るのは、その新しいレイヤーである。線画のレイヤーでは断じてない。

色塗りの基本

自動選択ツールで色を塗る範囲を指定する 塗りつぶしツールで選択範囲に色を塗る

自動選択ツールで色を塗る部分を範囲選択する場合、【範囲選択】→【選択範囲の変更】→【拡張】で2ピクセルほど拡張するべきである。理由は自動選択ツールは小さめに範囲選択してくれるからだ。

 【編集】→【塗りつぶし】あるいはツールボックスのバケツのアイコンをクリック、で塗る。  影の色のレイヤーは地の色のレイヤーとは色を違えて塗る。黒っぽいあるいは白っぽい色は明度を20から10ほど落とした色を塗る。ほかの色は彩度を20から10上げた色を塗る。光の色のレイヤーは、逆に黒っぽいあるいは白っぽい色は明度を20から10ほど上げた色を塗る。ほかの色は彩度を20から10落とした色を塗る。

パーツの色塗りが終わったら着色が済んだレイヤーをドラッグして線画レイヤーの下にもってゆく。

「地の色のレイヤー」の上に「影の色のレイヤー」、「光の色のレイヤー」が重なるようにする。

まず「地の色」を塗る 影の色を塗る
レイヤーの重なり順に注目

「地の色のレイヤー」の上に「影の色のレイヤー(レイヤー名:s_***)」、「光の色のレイヤー(レイヤー名:l_***)」が重なるようにする。

全てのパーツのレイヤーができたら、【自動選択ツール】の選択する色の範囲を5程度にして、線画レイヤーの赤色の部分を選択、【範囲選択】→【近似色の選択】をクリック。すると線画の赤色の部分が全て選択される。それからDeleteキーを押すと黒い線だけ残る。

全てのパーツの着色レイヤーができた状態
赤い線の部分を自動選択ツールでクリック
近似色の選択 近似色の選択、全体像
Deleteキーで赤い線を削除 塗り残しがわかる

 そのあと塗り残し部分を塗る。薄い色は背景そのままで、濃い色は背景レイヤーをOFFにして塗り残し部分を塗る。塗り残し部分を塗るときは、地の色のレイヤーに塗ってゆくことをおすすめする。なぜなら、各パーツの中で一番下にあるレイヤーだからだ。境界線からかなりはみだしても見てわからないからだ。線画自体に色を塗りたい場合はこの段階で色を塗ってよい。今回のCGは線画に色をつけている。たとえばシャツの部分の線の色や胸の8のマークの部分の線の色を変えている。他の部分は暗い灰色にしている。

塗り残しを埋める

レイヤーのリンク・グループ化

光の部分、影の部分の色を塗るとき、「地のレイヤー」から色がはみ出さないようにしたい場合に、レイヤーのリンク・グループ化は役に立つ。

8の文字に色を塗るレイヤーパレット。レイヤーの重なり順や表示に注目。

まずレイヤーの左の四角をクリックし、鎖のようなマークを表示させる。これでリンクできた。それから、【レイヤー】→【リンクのグループ化】で、地のレイヤー「8」の上にある、影の色のレイヤー「s_8」に塗った色が、地のレイヤー「8」の、色を塗ってある部分だけ表示されるようになる。

【レイヤー】→【リンクのグループ化】ふたたびレイヤーパレットに注目。グループ化している表示に注目。

8(8のマーク)とs_8(8のマークの影の部分)はグループ化しているのでs_8に塗った色は8の範囲からはみ出さないようになった。
同じような要領で8の光った部分(レイヤー名l_8)も塗る。

グループ化しているレイヤーは、下のレイヤーの範囲から色がはみ出ない 同じ要領で光っている部分も塗る

金属っぽく塗るには

金属っぽく見せる塗り方は、ツヤの部分がポイントらしい。2004年4月からオンエアされている「鉄人28号」のアニメを予約録画して金属っぽい塗りの参考にした。新しくレイヤーを用意して、下地の色より明度を上げて適当に塗ったあと、レイヤーのモードを【覆い焼きカラー】に変えて不透明度をさげれば良いようである。

東八郎(=エイトマン)の腹部分は金属むき出しらしい レイヤーのカラーモードを覆い焼きに変更
金属の輝きっぽく塗ればOK

仕上げは個人個人のセンスで

人物の着色ができれば大体出来上がりである。ファンアートなので背景にはさほど気を使わない。 背景は自分のセンスで適当に。管理人のセンスはいまひとつであるので参考になさらないほうがよい。

Photoshop LEの作業画面全体

Photoshop LEの作業画面全体

Web用に保存

レイヤーパレットの【表示部分の結合】を選んで画像をひとつのレイヤーにしてから、【イメージ】→【画像解像度】で72dpiに解像度を落としてからサイズをもとのサイズの50パーセントに縮小する。それから【ファイル】→【複製を保存】でBMP形式で保存。

GIF形式にする場合は

フリーの減色ソフトPadieを使い、減色する。256色から64色程度に減色するとよかろう。減色したファイルにはもとのファイル名の後ろに色の数を付加するとよい。減色したファイルは【ファイル】→【出力用プラグ】→【GIF89a書き出し】を選び、GIF形式に変換する。

Padieによる減色

JPG形式にする場合は

減色前のファイルを、Photoshop LEを使い、【ファイル】→【複製を保存】でJPG形式で保存。だいたい画質を標準の4から高画質の6くらいにしてJPG形式にする。

Photoshop LEによるJPG変換

GIFは色のはっきりした画像、JPGはグラデーションがかかった画像に適した形式とされているが、判断しづらい時はGIFとJPGに変換してファイルサイズの小さいほうを選ぶ。

完成

完成

Web上にアップした画像を閲覧する側としては、70キロバイト程度までならダウンロードの時間に耐えられるらしい。理想を言えば1ページあたりの重さはHTMLファイル、画像を含め50キロバイト未満が良いらしい。もちろんこれは通常電話の回線速度の場合。ブロードバンドの場合はもっとデータサイズが大きくても良いかもしれない。だが、管理人は通常電話の速度でインターネットを利用しているため、データサイズの大きすぎるページを閲覧するときの苦労は身につまされている。閲覧する側としては文句ばかりも言えないので、ブラウザの設定を変更して画像を非表示にしていることもある。Internet Explorerの最近のバージョンならば、画像の部分を右クリックして【画像の表示】を選べば非表示の画像を見られる。サイトによってはJavaScriptによって右クリック禁止にしてあるものもあるが、そういう時は【インターネットオプション】→【セキュリティ】→【アクティブスクリプト】を無効にすれば良いだろう。(これらの作業はOperaというブラウザを使えばもっと簡単である)

最終更新日:2004年7月13日

Webmaster Yuri

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